第48回日本微小循環学会総会

会長挨拶

第48回日本微小循環学会総会
大会長 伊藤 義彰
大阪公立大学大学院医学研究科脳神経内科学教授

 第48回日本微小循環学会総会を、2023年3月10日(金曜日)~11日(土曜日)に、新梅田研修センター(大阪市)におきまして、開催させていただくこととなりました。
 本学会は脳、消化管、眼、心臓を始めとした全身の臓器における微小循環を研究する学会です。特に近年、これらの臓器を障害する多くの疾患で、微小循環障害が病態の中心であることが分かってきました。例えば脳の分野では、代表的な循環障害である脳卒中だけでなく、頭痛、認知症、多発性硬化症などといった主たる神経疾患が微小循環障害を背景に発症してくることが次々と明らかにされ、今や最先端の治療に微小循環障害の理解は不可欠となっております。
 そこで本大会では「新たな治療戦略を拓く微小循環学」をテーマに、最新のテクノロジーを用いた微小循環学に基づいて新たに導かれつつある治療戦略を広く取り上げ、その基礎病態から臨床的有効性までを広く検証していきたいと考えております。特に最近は分子標的薬の開発により、血管作動性物質、炎症性物質、臓器内伝播性ペプチドをターゲットとした薬剤が次々に開発され、脳の分野では、頭痛、多発性硬化症、認知症などといったこれまで微小循環学とは関連がないと考えられていた疾患の治療に用いられ始めています。このように本大会ではこれまで以上に微小循環学の臨床的貢献を大きくクローズアップしていきます。
 3月早春の大阪の地で、多くの先生方が最新の知見を発表し、皆様と共有し、熱く議論していただける機会としていただければ望外の喜びです。多数の皆様のご参加をお待ちしております。

伊藤義彰

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